【体は覚えている】ブランクがあっても「ゼロ」に戻らない理由

久しぶりに何かを再開するとき、「もう全部忘れてしまったんじゃないか」「また1からやり直しかもしれない」と不安になることはありませんか?

仕事でも、運動でも、心や身体のケアでも。

少し間が空いてしまうと、過去に積み重ねてきた努力まで全部消えてしまったような気がして、重たい腰がさらに上がらなくなってしまうことがあります。

でも、実は私たちが思っている以上に、私たちの「身体」はずっと賢く、頼もしい存在でした。

1. 1ヶ月半のブランクを経て、久しぶりに走ってみたら

ご縁があって、急遽1ヶ月後にハーフマラソンを走ることになりました。

前回のフルマラソンを走り終えてから約1ヶ月半、まったく走っていなかった私。

「さすがに全然走れなくなっているんじゃないか」

「また力尽くで走ることになるのかな」

そんな不安を抱えながら、久しぶりにランニングシューズを履いて、今朝とりあえず2km弱だけ走ってみたんです。

ところが、実際に走り出してみると、思ったよりも身体が普通に動いてくれました。

もちろん「これでハーフマラソンを走り切れる」という話ではありませんが、「まあまあ走れる」という確かな手応えがあったのです。

フルマラソンに向けて4ヶ月間、少しずつ走る距離を伸ばし、身体の使い方や呼吸を感じながら積み重ねてきた時間。

その時に身体が覚えた感覚は、たった1ヶ月半走らなかったくらいでは、決して「ゼロ」にはなっていませんでした。

2. 頭は忘れても、身体はちゃんと覚えている

そして今回のランニングで、思わずクスッと笑ってしまった出来事がありました。

走る感覚でも呼吸でもなく、私が一番忘れていたもの。

それは、「ガーミンの時計(ランニングウォッチ)の使い方」でした。

スタートボタンはどう押すんだっけ?

走り終わった後、どうやって元の時計画面に戻すんだっけ?

それがまったく思い出せなかったのです。

頭(思考)はすっかり使い方を忘れてしまっているのに、身体(感覚)はちゃんと走り方を覚えている。

私たちは普段、「頭で覚えていること」ばかりを「自分ができること」だと思い込みがちです。

けれど、自転車と同じです。

何年も乗っていなくても、久しぶりにサドルに跨がれば、身体が自然とバランスを取って漕ぎ出せますよね。

身体は、私たちが繰り返してきた動きや心地よさを、内側にちゃんと記憶として残してくれています。

3. 積み重ねたものは、消えてなくならない

これは、走ることや運動だけに限らないはずです。

  • 一度「あ、ここが動く感覚なんだ」と身体が分かったこと

  • 「力を抜いても大丈夫なんだ」と身体が知った安心感

  • 心地いいなと感じた、あの緩んだ感覚

日々の忙しさの中でしばらく忘れてしまっていたとしても、それは決して「なくなった」のではなく、ただ「眠っているだけ」です。

人生の中で一生懸命取り組んだこと、挑戦したこと、失敗したこと、辛かったことを乗り越えた経験も同じかもしれません。

時間が経つと頭では忘れてしまうけれど、自分の中に積み重ねたものは、確かな土台として残り続けています。

だから、久しぶりに何かを始めるときに、「またゼロからやり直さなきゃ」と構える必要はありません。

今まで積み重ねてきた自分を連れて、そこからまた一歩を踏み出せばいいのです。

4. 身体の声を信じて、またここから

もし今、何かにブランクを感じて立ち止まっているなら、焦らなくて大丈夫です。

頭で「こうしなきゃ」「前のように戻さなきゃ」と難しく考える前に、まずは身体の感覚に意識を向けてみてください。

身体はちゃんと、過去のあなたが注いできた時間を覚えています。

無理をせず、身体の声を聴きながら、心地よいペースでまた少しずつ動かしていけばいい。

その一歩が、固まっていた心と身体に、また新しい「すきま」を取り戻してくれます。

他人に合わせすぎて心がぎゅっと固くなってしまったり、自分の心や身体の「すきま」を失いそうになったときは、いつでも立ち止まりにいらしてください。

無理に鍛えたり頑張ったりするのではなく、骨格本来の自然な構造を知り、身体と心に心地よい「ゆとり」を取り戻す場所をご用意しています。

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